クリーンブースでホコリをシャットアウト
クリーンブースとは特殊なビニール素材を使ってホコリや異物が内部に入らないようにして囲った部屋のことを言います。
アルミ材の骨格に、ビニール素材で壁面を覆います。
上部にファンフィルターユニットを取り付けてここからきれいな空気を供給し、周囲の下から排出します。
これによってクリーンブース内はホコリや異物がほとんど入り込まないきれいな空間となります。
清浄な空間が必要とされる環境は2種類あります。
一つは工業製品で精密部品を作るときです。
空気中の微粒子を排除して、様々な工業製品を作ります。
もう一つは食品、生物研究を目的とする場合です。
こちらの場合、空気中にいる細菌を排除する必要があります。
これらの用途の違いによって通常はクリーンルームが設置されます。
クリーンブースはクリーンルームよりも簡易に清浄な空間を作り出すものですが、クリーンルーム内でさらに清浄な空間が必要なときにクリーンブースが使われることがあります。
クリーンブースの清浄度によるクラス
クリーンブースはある空間の清浄化を目的として開発された一方向流のクリーンユニットで、簡易的なクリーンルームと言うこともできます。
各種フィルターや気流のコントロールによりまず塵やウイルスを持ち込まないことが求められます。
そして使用する備品や消耗品に注意して中から発生させないこと、清掃や帯電に気をつけて堆積させないこと、換気などで排除することなどで成り立ちます。
クリーンブースにはクラスがあり、その清浄度でランク分けされます。
クラスも単一の基準ではなく、米国連邦規格や日本工業規格などがあります。
国際標準化機構、いわゆるISOもその1つです。
ISO規格では1㎥あたりの1μm以上の粒子が基準となります。
例えば0.1μmの粒子が10個以下、0.2μmの粒子が2個以下だとISO清浄度はクラス1、といった具合です。
中で行う作業や実験の内容によって求められる清浄度は違ってきますので、それぞれに合った清浄度のクリーンブースが必要になります。
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2018/8/9 更新